【コラム】『やる気』がなくても行動して良い理由

コラム

こんにちは、指導員の菅原です。
今回は短めに、「やる気」の話をしたいと思います。

「やる気」と動機は関係ない

最近、稽古生へのインタビューを通じて、気づいたことがあります。
それは、「稽古に熱心に取り組んでいる方の、合気道を始めたときの動機は一様に軽いものであった」ということです。

言い換えれば、長く続く趣味と始める動機の因果関係はないということです。

「なんとなく始めてみる」くらいがちょうどいい

こう考えてみると、たしかに、無限塾に入会された方の継続率を考えてみると、動機の強弱はあまり関係ない事がわかります。例えば、

  • A: 「今年こそは武道で自分を律して強く生きよう!」と強い決心をする方
  • B: 「友だちに誘われて」なんとなく始めた方

の2パターンがあるとしたら、意外に続くのはBの「なんとなく始めた方」です。

「やる気」が出るメカニズム

何かを継続するにはやる気、モチベーション、パッションetcが大切です。去年読んだ本(ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考:高橋祥子 (2021))にやる気に関する説明がありました。

脳科学や神経科学が専門の東京大学・池谷裕二教授も、「人間は、行動を起こすから『やる気』が出てくる生き物」「面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいい」と述べています。実際、脳の中でやる気に関係する淡蒼球という場所は、体を動かすことで活性化するという研究成果があります

何かを継続するにはやる気、モチベーション、パッションetcが大切です。去年読んだ本(ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考:高橋祥子 (2021)

一見、「やる気→行動」と思われがちですが、実は逆で「行動→やる気」という研究があるとのこと。

このことから、合気道が続いた方は、稽古に来るうちにやる気が出てきて、上達し、熱中していったと考えることができそうです。

「やる気」がなくても行動はしていい

この結論を「だからみんな行動しようぜ!」「行動あるのみ!」というマッチョな話をしたいわけではないです。そんな事言われても、やる気がないのに行動なんてできやしないと私なら思うはずですから。

私が言いたいのは、「やる気がなくても行動はしていい」ということです。
稽古に置き換えると、「やる気がない日も稽古に来てもいいよ」ということです、と言うとすごく怖いのですがw まぁでもそういうことです。この考え方、結構勇気出ませんか?

まとめ

何かを始める際、動機の有無は関係ありません。
何かを継続する際、やる気の有無は関係ありません。

やる気と行動を切り分けて、たとえやる気が出ない状態でもとりあえず行動してもみましょう。

行動することでやる気がうまれ、上達のサイクルが回りだし、好きになり、人生を豊かにしてくれるのです。

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